
昨年7月4日に野良猫だった「てん」(旧名・もも)ちゃんが、6匹の仔猫を産み、そのうち5匹が我が家で育っていきました。
仔猫たちが夜中を含めて一日中どのように過ごしているのかを、私たちはペットカメラを設置してよく見ていました。
そんな仔猫たちも、里子に次々に出していきましたが、新しい飼い主さんから、その後の様子もほぼ知らせてもらうことができ、成長の様子も知ることができて、うれしい限りです。
野良猫でありながら、身ごもっていることに気づいていた、てんちゃんは、我が家に来ては、必死の思いがあったのか、もともとの性格だったのか、それまで人に買われていたのか、私たちが祖手に出るたびにすり寄ってきて、そのたびに、キャットフードをたっぷり食べていました。片方の耳もカットされていたようになっていたので、地域猫のように見えたのも、安心して餌をやることもできていたのでした。
どこで寝ていたのかわかりませんでしたが、私たちが家から出るたびにすぐ近づいてきていたので、いつもすぐ近くにいたのでしょう。
半月もそうやって、フードをやっていると、おなかも大きくなってきました。
「あんた、毎日たっぷり食べているから、こんなにお腹が大きくなって! ブタになっちゃうよ。」
と、話していたものです。
ところがある日、体はずぶぬれで、おなかはぺしゃんこになって、わたしたちの前に現れました。
「えぇ〜! どこかに赤ちゃんを産んだの?!」
赤ちゃんをどこか家の周りに産んでいるかもしれないと、あちこち探して見ていると、可愛い声が聞こえてきました。
塀とのすき間15pほどのところに、仔猫の姿が見えました。
空は、暗くなってきており、大雨が降りそうです。
濡れてはかわいそうだと、ブルーシートをその上にかけてやりました。
案の定、雨が降り出しました。
シートをかけてやれてよかった、と私たちは思ったものです。
ところが、小雨になった時に、てんちゃんは、黒っぽいものをくわえてこちらの方にやってきます。
よく見ると、仔猫だったのです。
雨にぬれなくてよかったのかもしれませんが、シートにあたる雨の音がうるさくて、子育てに大変と思ったのでしょうね。
そこで、どうかなとは思ったのですが、仔猫たちは避難させようと考えました。
狭い所に手を入れて、1匹ずつ取り出し、家の中の土間の上に段ボールでスペースを作り、子育ての手助けをしました。
母親のてんちゃんがいつでも、外に出て、気分転換もできるようにしておいたのです。
そして、ペットカメラも置いて、うまく子育てできているかも見ていました。
人の手で赤ちゃんを動かしたから、お母さんてんちゃんが、子育て放棄しないかと気になっていましたが、そんなこともなく、献身的に育てていました。
お母さんが帰ってくると、赤ちゃんたちはいっせいに、おっぱいに吸い付ついていました。
仔猫たちも、眼もあまり見えていないだろうに、他の赤ちゃんを踏み越えながらもすき間を見つけて、おっぱいを吸います。
お母さんのてんちゃんは、子どもたちのために、身を任せていました。
そんな、赤ちゃんたちも、段ボールの縁を転げるように降り、また戻るときは、何度もずり落ちながらも、一生懸命にベッドに戻っていきました。
私たちも猫との生活が今年で28年目になりますが、このような子育ての様子をじっくり見たのは、初めてで貴重な体験でもあり、献身的な母親てんちゃんに感動をさせられるばかりでした。
仔猫たちも、無事大きく育っていき、日々成長していっている姿がほほえましく、うれしいものでした。
仔猫たちは、猫を愛する人たちにもらわれていき、またその後の様子なども知らせてもらえてうれしい限りです。