
花は葉にしずかに夢の実も育て
4月にはあれほどさくら桜と言って、多くの人が花見を楽しんでいたのに。
気づけば、人通りも少なくなり、もう桜の木にも淡い緑の葉が、しだいに濃くなってきています。
「葉桜」です。桜は葉になっても「葉桜」と呼んでもらえます。
「梅」などは「葉梅」などとは聞いたことがありません。
桜だけに許された「葉」なのですかね。
桜の葉が美しいといって、わざわざ見に来る観光客は、少ないですね。
少ないけど、緑の葉もきれいで、好きだという人もいます。
その沢山の葉っぱの陰で、桜は小さな実を育てている。
ソメイヨシノにできる実は小さくて、あまり目立たない。
でも、静かに育てているのです。
じっと、上を眺めてみましょう。
葉の陰に隠れて、実ができているのに気づくことができるでしょう。
新年度も始まって、もうひと月たってしまいました。
大型連休と話題になりますが、ちょっと立ち止まって、我が身は、小さな実を育てているのか、見つめなおすこともいいのではないでしょうか。
目が疲れたら、桜の葉でも、山の木々でも、緑を眺めて、一息入れましょう。
そしてこれからの、わが「実」をどう育ていくか、気にかけてみましょう。
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